【ネタバレあり感想】『仮面ライダーアマゾンズ』~『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』を観た

 Amazonprimeでの配信が終了するとのことで、大慌てで仮面ライダーアマゾンズを観ました。5日間くらいで全話と最後ノ審判まで観た。超面白かった! 以下ネタバレあり感想。設定資料集を細かく読み込んでいるわけではないので大体ざっくりとしています。

 元々カニバリズムがテーマだということもあって気になっていたのだけれど、特撮好きの友人が「ヤザキさんにとってすごく観やすい仮面ライダーだと思いますよ」と背中を押してくれたので思いきって観たら本当に観やすかった! カニバリズムが大好きな人は是非観てほしい。

 特撮作品というか戦隊モノと仮面ライダーはどうしても長いので、観始めるのに気合いが必要なのだけれど、いざ観始めて脳が特撮モードに入ると集中できる&観るものがたくさんあっていい。

 前情報を入れずに視聴したので、物語の中の1つの要素としてカニバリズムが出てくるのかなと思っていたら、メインテーマがガッツリカニバリズム! 全編カニバリズム! カニバリズムカーニバル!!! という感じで大喜びした。

 あと画面の色づくりが暗めなので画面からすでに陰惨な雰囲気が漂ってきて分かりやすい。目にも優しい。

 ニチアサという縛りから解き放たれた小林靖子さんの脚本が、なぜ人を食べてはいけないのか、捕食ヒエラルキーの頂点に人間は本当にいるのか、という感じで……なんというか生命倫理を考えさせられる作品で大変良かった。倫理を重視しつつも、さっきまで人間だったものの頭が吹っ飛びゴロゴロと肉塊になる描写や、丁寧な人体破壊描写などゴア好きには美味しい描写がたくさんありました。人体破壊描写って、いいよねえ。やっぱり信頼できる友人がお薦めしてくれる作品はいいな……。フィクションの良いところは現実世界で絶対にやってはいけないことをエンタメとして昇華して摂取できるところだと思うのだけれど、だからこそカニバリズム・人体破壊描写が丁寧だとテンションが上がる。アクションは軽快というよりは肉弾戦という感じで、そこも観やすかった要因かもしれない。

 水澤悠と鷹山仁というざっくり分類すると2人の主人公がいるのですが、鷹山仁が大好きですね……。ヒモでアラフォーで最終的にアマゾン牧場の母体となる男……。「アマゾン」の詳しい説明はwikipediaで見てほしいのですが(仮面ライダーアマゾンズ - Wikipedia)(うまいこと説明できないから……)研究員としてアマゾン細胞の開発に携わっていた(たぶん)真面目な青年が、事故で実験体を流出させた責任を感じて自らの肉体にアマゾン細胞を移植して後天的にアマゾンになって同胞をすべて破壊するという意志を持って行動するんですけど……いいよね。

 別の友人が「仮面ライダーは長いし鬱展開だから顔が可愛い(男の)子がいないと最後まで観続けられない」と言っていたのだけれど、私がアマゾンズをサクサク5日間で全24話と最後ノ審判まで観られたのはひとえに鷹山仁が大変私好みのキャラクターだったからです。

 結構男女要素が重要な作品なのだけれど、私は鷹山仁とそのパートナーの泉七羽の関係がすごく好きだった。最後まで仁が七羽のことを「七羽さん」と呼んでいるのがよかったな……。

 

 『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』では児童養護施設が実はアマゾン牧場で母体として仁が捕らえられていた、ってところから話が始まるんですけど、母体としての描写が両腕を肩の高さまで吊り上げられて鎖で繋がれて、膝は地面に着いたまま、で、毎日アマゾン牧場の子どもたちから崇められる時間があるっていうのが悪趣味で素敵です。なんなら最後ノ審判のアマゾン牧場の母体である仁のシーンだけでも観てほしい。

 劇場版は人やアマゾンを食べないアマゾンだった水澤悠が「人(アマゾン)を食べた」/人間を殺さないアマゾンだった鷹山仁が「"人間"を殺した」という展開で最終対決を迎えるのですが、最後まで見届けていや~やっぱ鷹山仁好きだな、と思った。良いキャラクターですね……。でも駆除班の福田さんも好き……徹底的に可哀想な描写があったので……。

 

 最近ドンブラザーズを観たりアマゾンズを観たりしているので、この調子で龍騎はもちろん555やアギトやクウガやあとなんか色々観たいな……。

 2016~2018年の作品なので、リアルイベント系がすでに終了しているのが寂しいですね。2026年になったら10周年イベントとかないだろうか。仮面ライダーダイナーにちょっとだけフードやドリンクがあるのでそのうち行きたい。

 特撮系はリアタイでハマるのが一番楽しいと思うので、今放映中の作品も観ておきたい。キングオージャーはとりあえず1話だけ観ました。

 

 仮面ライダーアマゾンズカニバリズムが好きな人には自信をもっておすすめできる作品なのでカニバリズムやゴア描写が大好きな人は是非! 最初から最後までカニバリズムたっぷりなので安心安全に楽しめます。